あのブラックビューティーがカナダから福井県立恐竜博物館へ

2024年、8月5日に描きました。8分で読めます。

福井県立恐竜博物館で開催中の特別展
『バンドランドの恐竜たち 北アメリカの1億年』
公式サイト

そこで目玉展示となっているのがティラノサウルスレックスの頭骨。カナダのアルバータ州で見つかったリアル化石です。一般的な化石と明らかに違うのは、その独特なグレイカラー。

「ブラックビューティー」という愛称が本当にセンスある!

そのブラックビューティーにまつわるエピソードを綴ってみました。

こんな人に届きますように
恐竜が好き
特にティラノサウルスが好き
恐竜好きの家族がいる
ロイヤルティレル博物館は憧れ

記事を書いてる人 / 田中こういち(ロッキー)

日本人旅行者の現地ガイド
バンフ国立公園の
  プロ・インタープリター
日本への「オンライン授業」

カナディアンロッキー(キャンモア、バンフ、ジャスパーなど)の現在時刻。

目次

人々を魅了するブラックビューティー

ブラックビューティーは通常、カナダの『ロイヤルティレル古生物学博物館』に展示。世界中から訪れる人たちで賑わう館内でも、感嘆の声が聞こえる、それはそれは美しい標本です。

カルガリー国際空港から車で2時間。アルバータ州のドラムヘラー(Drumheller)に行くことで、その全身骨格に会うことができるのです。

そして、頭骨は今回の福井行きのように、海外や国内の博物館へ出かけることも多いのが特徴。

発見のエピソード

今から44年前の1980年夏、釣りへ出かけた2人の高校生。思うように釣れないひとりが近くの岩場を登り、奇妙な黒い痕跡を見出したのが始まりです。

アルバータ州の貴重な歴史資源を管理する公式サイトには、その様子が詳しく書かれているのだけど、

そこに載ってる現場の写真を見て、

田中

マジでこんな壁を登ったのか?

とツッコミを入れたくなるのはぼくだけでしょうか? 

めっちゃ急登じゃん!(笑) どんな高校生なの?

標本になるまでの工程が

専門家による採掘からロイヤルティレル博物館へ運ばれたブラックビューティーは、さらにスペシャリストによって時間をかけたクリーニングが行われたはず。

ロイヤルティレル博物館の公式YouTubeより

採取された直後はバラバラになった化石の破片が積み重なった状態。背中側の多くが欠損していたので、別のティラノサウルスから鋳型をとって復元させたそうです。

上の写真から比べると分かるように、ブラックビューティーの頭骨はバラバラで埋まっていた多くのパーツを、じつに精巧に組み合わせて美しい標本に仕上げてます。すごいなぁ・・・

福井県立恐竜博物館の特別展では、ぜひそんな細部まで観察してみてほしい。

ゴルゴサウルスも奇跡の化石

そしてカナダから福井へ行った、もうひとつの美しい標本はこちら!

田中

アルバータ州で見つかるゴルゴサウルス!

恐竜などの化石は通常、骨がきれいにつながって見つかることはあり得ない。

骨のほとんどがバラバラや粉々になったり、広範囲に散らばったり、変な形でくっついていたり、大部分が消えて一部だけしか残っていなかったり。

だから、このゴルゴサウルスのように、きれいに繋がった状態はキセキ中の奇跡!まさにミラクル。しっぽが切れてるじゃん!などと野暮なこと言わず、この美しい保存状態をじっくり味わってください。

福井の次はぜひカナダへ!

そして、ブラックビューティーやゴルゴサウルスが気に入ったら、ぜひカナダのロイヤルティレル博物館にも出かけてください!

地元のアルバータ州で見つかったブラックビューティーの全身やゴルゴサウルスのデスポーズなど、迫力ある展示に心を躍らせてほしい。

プロの現地ガイドとして、ぼくが案内できればうれしいな。

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