一掃の美学 – 山本由伸と日本人が教えてくれること

ブルージェイズ VS ドジャース

MLBのワールドシリーズ(WS)は第2戦が終了し、シリーズ成績は 1勝1敗のタイ。

第2戦の先発、山本由伸が圧巻のピッチングでした。

野球好きの我が家も大いに盛り上がっている2日間です。

が、そんな中で改めて「掃除」について考察してみました。

「お掃除」を大切にしている日本人が誇らしい。

その理由は、「言語を交わさなくても評価される行動→ そのひとつが “お掃除” だから」

田中

なんで掃除?って人は最後まで読んでね

こんな人に届きますように
掃除が苦手
自信を持てない

記事を書いてる人 / 田中こういち(ロッキー)

日本人旅行者の現地ガイド
恐竜などの古生物と
  化石にハマってます
日本への「オンライン授業」

カナディアンロッキー(キャンモア、バンフ、ジャスパーなど)の現在時刻。

目次

謙虚と感謝

MLBアナリスト、Ben Verlander さんの投稿です。

「山本由伸はポストシーズンで2試合連続の完投をしたあと、クラブハウスに戻る前にベンチのゴミを全部片づけた。

勝った自分にドヤ顔するのではなく、「野球をさせてもらえる環境や関係者に感謝して片づける」

そんな謙虚な行動を称えてくれた投稿です。

一掃してしまった

そのポストに対するコメントも追いかけてみると、

「こういう謙虚で地道な努力こそが、野球というスポーツを支えている。ホームランや三振と同じくらい、大切なことなんだ」

「日本では“ゴミを出す”とか“つばを吐く”という行為は、試合やグラウンドに対して失礼なことだと考えられている。そんな“宝石のような日本人プレーヤーたち”は、MLBにとって貴重すぎる存在だ」

「なんと!彼は文字通り“トロントを一掃 してしまった!」

「clean up」という英語の二重の意味を利用した、ユーモアと賞賛を重ねたコメントです。

①ベンチのゴミをきれいに片づけた ②トロント・ブルージェイズの強力打線を圧倒した

それぞれの役割り

一方でカナダやアメリカは一般的に、こんな考え方があります。

お掃除は「清掃業者さん」のお仕事である。

清掃員さんというプロフェッショナルに任せる。

学校や会社では、勉強や仕事に集中できる環境を作る。

日本での学校では、
①みんなで協力する ②自分たちが使う場所を大切にする

そんな気持ちを育むための「学習時間」だとの考えですよね。

どちらが良いとか悪いとかではなく、

“違い” を知ることや “背景” を理解し合うことが大切なんだと感じます。

自分にしか出来ないこと

それでも個人的には、日本的な文化を誇りに思います。

なぜなら、苦手な英語環境で働くぼくに勇気をくれたのが「お掃除」だったから。

ぼくの掃除が「早い・キレイ」だと褒め称えてくれたのは、一緒に働く「掃除が苦手な」仲間たちでした。

お前の掃除はすげーよ、一瞬でキレイになったよ。

子どものころは、掃除が出来ない自分に劣等感しかなかったのに(笑)

日本の小学校への授業では、そんなエピソードを交えた内容に共感してもらってます。

今は「お掃除」が嫌いでも大丈夫だよ。英語が苦手でもいいんだよ。

きみたちは気付いていなくても、世界レベルの中では「出来ること」をたくさん持っているのだから。

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