ぼくが化石にワクワクする理由

2024年12月25日に書きました。9分で読めます。

ほとんどの人には「どーでもいいこと」(笑) でも、ぼくの大切なこだわり。

ぼく自身の、化石が大好きな理由を熱く吐き出しています。

恐竜博物館への日本語ツアーを担当しているので、「恐竜好き」だと思われているようですが、

田中

恐竜好きではなく、「化石が好き!」 

恐竜じゃなくて化石。 似て非なるものなんですよ。意味不明でしょうが(笑)

恐竜も含めた、当時の生きもの全般(お魚や植物・昆虫なども)に興味があるのです

正確に言うと、「想像できる化石」が気になります。

例えばこちらは、3億500万年くらい前の昆虫の翅(はね)化石。美しすぎてほれぼれします ぼくだけ?(笑)

名前の付いた昆虫って、世界中で100万種とか180万種って言われるくらい数が膨大。翅(はね)を持ったことで大繁殖できたという説も。 初期の鳥が登場する1億年以上も前から空を飛んでいた。進化もめざましい生きものなのです。

記事を書いてる人 / 田中こういち(ロッキー)

日本人旅行者の現地ガイド
恐竜などの古生物と
  化石にハマってます
日本への「オンライン授業」

カナディアンロッキー(キャンモア、バンフ、ジャスパーなど)の現在時刻。

目次

想像がふくらむ化石って?

「想像できる化石」

例えばこちら、
アルバータ州で見つかったクロコダイル(ワニ)の化石。

頭に比べ、ボロボロになりやすいのがワニの胴体化石。こんなにしっかり残っているのは、とても珍しいようです。

田中

頭に比べて、左の胴体はぐちゃぐちゃでしょ?

でも胴体に近づくと、「Skute」っていう鱗のような骨が重なるように目立ちます。

この特殊な骨「Skute」は、

ピュアな骨に比べて化石になる可能性がとても低い(バラバラになりやすい)

②それなのに、原型を残しながら化石化しやすい(ボロボロに崩れない)

鱗のような美しい「Skute」から、

ぼくはワニの姿を想像し、さらには同じ環境で生きていた恐竜や他の生きものたちの様子もイメージしているのです(うっとり・・・)

ワニのここがスゴイ!

●2億年もの間、その姿が大きく変わっていない ●恐竜時代を終わらせた巨大隕石の衝突からも生き延びた。

始まりはバージェス動物群の化石

化石へのきっかけは「バージェス動物群」です。「アノマロカリス」や「三葉虫」なんかが有名ですね。

ぼくが住むカナディアンロッキーの地層からは、5億年前のバージェスの生きものたちの化石が見つかります。

化石のほとんどは、骨と歯とか外骨格とか。つまり硬いものが化石化するのが一般的。

ところがバージェスの生物たちは、「背骨」とか「あご」が備わる前の時代を生きていたんです。

田中

生きものとしては、化石になど成り得ない構造だった。

そんな言い方もできます。

バージェスのここがスゴイ!

内蔵、食道、唇、毛の束、
毛細血管や肛門とか、

あっという間に
腐って崩れて解けちゃう箇所が、

化石として5億年前のままで残る。

田中

ぼくは特に「毛の束」の化石に震えます。

*古生物英語では(chaetae)

カナダの化石博物館が教えてくれること

このブログ記事でいちばん伝えたいことは、

「化石=恐竜」だけではない。だから楽しい

 ってこと

田中

化石やぼくに関心がある人へ届きますように。

カナダで有名な恐竜博物館も、正しくは「古生物学博物館」

恐竜の生きた中生代だけでなく、その前後の時代化石も興味深い。恐竜以外の は虫類や昆虫、哺乳類、お魚類、植物の化石展示も豊富。

地質時代を追うごとに、生きものは環境にどう対応(進化)していったのか? 5回の大量絶滅は「マイナス」だけでなく「プラス」も生み出した。なにがどう変わり、6回目の絶滅に向かう今は?

過去と現代の生きものたちとの繋がりを俯瞰して、さらに考えることが出来る。そんな博物館なのです。

日本語の博物館ツアーや化石探しをご一緒に

ドラムヘラーに宿泊して、ロイヤルティレル古生物学博物館をじっくり見て回るツアーを提供しています(現地1泊2日)

ダイナソー州立公園でホンモノの化石を探すプログラムを組み合わせてのツアープランもお勧め(現地2泊3日)

田中

化石が大好きなぼくが同行します!

バンフやキャンモア発着で、ロイヤルティレル博物館を訪れる1日弾丸ツアーのアレンジも可能です(10~11時間)

お見積もりなど、以下からお問い合わせください。

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