カナダの恐竜博物館 / 2025年用特別展のプログナトドン

田中

結局、ぼくには見つけられなかったのですが・・・

目の肥えた人なら分かるのだろうと、このブログを書きました。

このブログ記事でいちばん伝えたいことは、

化石から推理するって面白いじゃん!

 ってこと

田中

化石やぼくに関心がある人へ届きますように。

2024年12月21日に書きました。7分で読めます。

記事を書いてる人 / 田中こういち(ロッキー)

日本人旅行者の現地ガイド
恐竜などの古生物と
  化石にハマってます
日本への「オンライン授業」

カナディアンロッキー(キャンモア、バンフ、ジャスパーなど)の現在時刻。

目次

特別展は1年のみ

日本でも有名な「カナダの恐竜博物館」

2024年10月11日から1年限定の特別展が始まったので、再訪してきました。

地元のアルバータ州で見つかったレア化石や、研究対象になるほど美しい化石のみの「特別展示コーナー」なんです。

たったの1年で内容をガラッと入れ替える。それを毎年くり返す。だから、何度でも訪れたくなるのです。ワクワク

*注釈*
博物館の正式名称は、英語で Royal Tyrrell Museum of Palaeontology 日本語だと「ロイヤルティレル古生物学博物館」 

特別展示コーナーは「 Fossils in Focus

デスポーズ?の美しい化石

今回は海洋トカゲの化石について。

プログナトドン(Prognathodon overtoni)というモササウルス類の化石が展示されています。

10メートル以上の大きさも、しっぽが頭の横に置かれるという、珍しい姿勢で化石化したようです。デスポーズ(死後硬直)なのかな?

田中

頭がほぼ残った美しい化石です

説明書きによると、
この化石からイメージできることは、
  

7500万年前の海中では、

●食うか食われるかの死闘があった? ●お互いの死骸を食べあさっていた? ●強い支配者同士が絶えず争っていた?

ということのようです。

捕食者同士の争い?

食物連鎖において、最強のハンターを指すときに「頂点捕食者」または「トッププレデター」などと表現します。

7500年前のアルバータ州、その大部分を覆っていたのは「ベアポー(Bearpaw Sea)」という暖かくて浅い海でした。

その「ベアポー(Bearpaw Sea)」での支配者は、上の化石写真のプログナトドンも含め、巨大なサメやモササウルス類など複数の種類だったようです。

絶対的な海の王者はいなかったのかな?

強者同士の死闘というのはエネルギーを大量消費しちゃうことから、生きものとしては効率の悪い行動では?ってぼくは思っちゃうのですが。

噛まれた跡から推理できること

研究者たちが化石から見出したことは、

①「下あご」に噛まれた跡(モササウルスによる?) ②「ろっ骨」にズレや噛まれた跡 背骨のトップにも大きな噛み跡。骨のアーチが欠けている ③体が半分に折りたたまれ、しっぽが頭の横に置かれるという珍しい姿勢

それらの手がかりからの推測は、

サメと、
他にも
1匹のモササウルスが

この死骸を食べあさったのでは?

田中

ぼくには噛まれた跡を見つけられません(笑)

日本語の博物館ツアーや化石探しをご一緒に

ドラムヘラーに宿泊して、ロイヤルティレル古生物学博物館をじっくり見て回るツアーを提供しています(現地1泊2日)

ダイナソー州立公園でホンモノの化石を探すプログラムを組み合わせてのツアープランもお勧め(現地2泊3日)

田中

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