ロイヤルティレル博物館の展示から #05 / 生命は「絶滅」に支えられてきた

2026年10月4日に書きました。8分で読めます。

このシリーズは、現在61歳のぼくが、過去の「文系な自分」に宛てた「かがく(科学)」のお話。

第5回はこんな内容→ 生命の歴史は「増える・分かれる・消える」

記事を書いてる人 / 田中こういち(ロッキー)

日本人旅行者の現地ガイド
恐竜などの古生物と
  化石にハマってます
日本への「オンライン授業」

カナディアンロッキー(キャンモア、バンフ、ジャスパーなど)の現在時刻。

目次

「消えていった生きもの」のほうが多い

先ずはこちらの解説パネルから

カッコ内は心の叫び

現在、地球上にいる生物は約1,000万〜1,400万種(1千万以上もいるのか??)

でも、地球の長い歴史の中で存在した生物は50億種以上と推定されている(マジか!)

つまり、これまで地球に登場した生物の99%以上は、すでに消えた(絶滅しちゃってる)ってこと

アンモナイト、
海に棲む「は虫類」、
鳥へと繋がらなかった恐竜 など、

6,600万年前には、多くの生きものたちが姿を消しました。

化石を見るということは、

「今はいない生きものたち」を知ることでもあるんです。

「消える」ことも生命の歴史

でも、ここで大切なのは、「絶滅しちゃったから終わりではない」っていうこと。

多くの絶滅で空いた場所は、新たな生きものたちの始まりです。

つまり生きものたちの歴史は、

ある種類から枝分かれして、似たような種類が増えていく。

消えても別の種類が生まれる。

分かれたり、増えたり、消えたり。

それを繰り返してきた歴史なのです。

生きものたちの枝分かれ

ぼくは、この「分かれたり」という言葉が気になりました。

当たり前だけど、生きものっていうのは、あるとき突然、

「はい!今日から新しい種類です!」

と変わるわけではありません(笑)

同じ種類の生きものたちが、長い時間の中で少しずつ違う道を進み、

やがて別々の種類になっていくことがあります。

これを、「Speciation(種分化)」と呼ぶようです。

田中

「種分化」なんて読み方すらも分からない💦

こういうムズイ専門用語が科学の嫌なところだけど、

日常の言葉に置き換えると、

生きものたちが枝分かれしていくことで、生命はどんどん多様になっていく。

ということ。

生命の歴史は「一本道」じゃない

生命の歴史を大きな木に例えるなら、

幹から枝が伸びる。

その枝が、また枝分かれする。

途中で枯れてしまう枝もある。

枯れずに、ずっと先まで伸びていく枝もある。

その枝の先のひとつに、今のぼくたちがいる。

そう考えると、「進化=直線で進歩すること」ではなく、

「増えたり、分かれたり、消えたりしながら、生命の枝が広がってきた」

そんなイメージです。

まだ「進化の途中」

そして、もう一つ。

その大きな生命の木は、まだ完成していません。

これから先も、新しい生命の枝が生まれるかもしれない。

今ある枝が消えるかもしれない(絶滅)

そして、ぼくたちが「当たり前」だと思っている生きものも、この先ずっと残るとは限らない。

そこには、ぼくたち人間も含まれている ということ。

人間も「増えたり、分かれたり、消えたり」するかもしれない ということ。

次回は「分かれる」というお話を、さらに追いかけてみます。

おまけ

上記内容と一緒に展示されている、3つの化石を紹介します。

①いちばん上
アルバータ州で見つかった7400万前の「アンモナイト」(実物化石)

②いちばん下
アメリカのサウスダコタ州から。ヘルメット・トゲトゲ&イボイボの頭を持つ恐竜(レプリカ)

そして真ん中は、8000万年前の海に棲んでいた「は虫類」の ぺしゃんこ頭部。

カナダのマニトバ州から見つかった「実物化石」です。

次回へ続く

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